横浜中華街「朝陽門」イラスト (青龍が護る門)

今日のイラストは、リアルで緻密な表現を追求した作品です。同時にコミックイラストの魅力も存分に発揮した表現も目指しました。

「東」は青龍 (Blue Dragon) の方角

朝陽門に東からの氣が入ってくる様子をイメージしました

青は東の風水カラーの1つで、青龍は東を護る神獣とされています。青龍は四神の1つで、他に玄武、朱雀、白虎がいます。

そして、現実に横浜中華街の東側に位置し、横浜港の方をむいている「朝陽門・ちょうようもん」には青龍をイメージしたデザインが施されています。

また、東の方角は朝に対応していて、風水羅盤には卯年と三碧木星と同じ位置に記されています。

木星であることから、木の属性に該当します。日の出、始まり、発展、元気、成長など、エネルギー溢れる活動的なイメージが門に込められているようです。

朝陽門は、東急東横線の「元町中華街」駅からアクセスする場合、いちばん近い門です。また、日本の開港の舞台である海側からも近いので、横浜中華街の玄関口のような側面もあるかと思います。

ちなみに「青龍門」という呼び方は正式ではありません。

「はまれぽ.com」によると、門の建造時には「青龍門」が候補になっていましたが、ある事情により却下されたそうです。まず、西の門の候補名になっていた「白虎門」が「延平門」に決まりました。その理由が、白虎という神獣にネガティヴなイメージもあるからです。

そのあおりを受け、東の門も「青龍門」ではなく「朝陽門」に正式決定されました。

≪参考≫はまれぽ.com  横浜中華街にある各門には、どんな意味があるの?

よって、それぞれ四神モチーフのデザインなのに、北の「玄武門」と南の「朱雀門」のみ、四神の名前でもOKという不思議な状況になっています。


青龍は緑だった?

青龍という神獣は、「青い龍」と書きます。よって、ブルーの龍がまず思い浮かびました。

ところが、中国語での青という漢字が「グリーンに近い色」という記述も見られます。つまり「青龍」はもっと緑色の龍なのではないかということです。

風水において、東に対応する三碧木星という本命星には「碧」という色が入っています。この碧は、青緑のような色合いを表す名称です。

実際、龍の絵は「グリーンの龍」が多いイメージがあります。「DRAGON BALL」の神龍 (シェンロン)もグリーンです。

それにより、このイラストの龍のカラーリングでも少し迷いながら、中間を取ってブルーグリーン風に着色しました。ですが、実物の門は完全にブルーであり、紺に近いともいえるカラーです。よって、イラスト全体のイメージはブルーになるよう整えました。

結果的に現代寄りのイメージもそなえ、一層の横浜らしさも醸し出されていると思います。

≪参考≫Oggi.jp 「青龍」とは? その意味や「ご利益」、「四神獣」に関係する言葉を徹底解説!


NFTアートになった青龍の門

チャイナ服を着た少女と青龍をモチーフにしたイラストがNFT化されました。

Openseaに出品したNFT⇒ Bluedragon of Yokohama Chinatown

「横浜中華街」の「門」をテーマとした大迫力のNFTアートです。「港」をイメージさせるブルーをキーカラーに、これも山下公園で有名な「赤い靴」のモチーフを組み合わせました。横浜の玄関口が簡潔かつ、あますところなく詰め込まれています。

アメリカを拠点とする世界最大級のNFTマーケットOpenseaにてYokai Metropolisというコレクションを運営しています。この記念すべきNFTのオーナーになるチャンスに皆様は恵まれています。ぜひご高覧のほどお願い申し上げます。

KASHU

KASHU

横浜のイラストレーター。パズル誌のまちがい探し、県立公園のマスコット、ふわふわ生物LINEスタンプ、日本初の「役職NFT」等で活躍。コーヒー好き。

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