巳年は『脱皮と変革』の年!金運・財運を高める『白蛇イラスト』もご紹介

本日のイラストは、巳年の白蛇です。神奈川が誇る江ノ島神社に伝わる「大蛇伝説」を自分なりにイメージして制作したものです。また、巳年がどんな年なのか?についても調べました!

 変革と分岐点の年

弁財天の化身である白蛇のイラスト

 過去の巳年「1989年」

巳年(へび年)には、歴史的にも節目となる出来事が起こるイメージがあります。実際、過去の巳年である平成元年(1989年)は、「戦後初の新元号」が制定された年であり、以降31年続いた平成時代がスタートしました。

また、「消費税の導入」という社会が大きく変化する制度も開始されました。「日経平均株価」がそれまでの史上最高値を記録したのも1989年であり、この時期はのちに「バブル景気」と呼ばれました。

巳年(1929年)に世界一周を果たしたグラフ・ツエッペリン号

更に、世界に目を向けても「ベルリンの壁の崩壊」やアメリカとソ連による「冷戦終結」も同じ年にあり、歴史的にも大きな分岐点となりました。

横浜市民である私の身近な例でも「横浜博覧会」という大きなイベントが1989年に行われました。この横浜博覧会は、現在のみなとみらい21地区が初披露された舞台にもなっています。

この1989年の街開きを機に、紆余曲折を経ながらも「みなとみらい21地区」は日本を代表する都市へと発展しました。ちなみに、驚くべきことに21世紀がスタートした2001年も巳年なのです。

1989年以外では、太平洋戦争開戦(1941年)という恐ろしいことも起きましたが、1929年には飛行船「ツエッペリン号の世界一周達成」、1953年には「DNAの二重構造の発見」や、日本のプロ野球において「セ・リーグが6球団制に定まる」などの出来事がありました。

巳年(1953年)に発見されたDNAの螺旋(らせん)構造

 現在の巳年「2025年」

現在に目を向けると2025年は「昭和100年」にあたる区切りの年になります。また、大阪万博の開催という東京五輪以来の大きなイベントも控えています。また、海外ではアメリカのドナルド・トランプ氏が、アメリカ大統領としては史上2人目、132年ぶりの返り咲き就任をします。

2025年の「25」という数字は四半世紀(クオーター)を意味します。ちょうど21世紀が4分の1の年数を数えたことになり、大きな分岐点といえます。

少し強引ですが、25歳という年齢は一般に選挙に立候補しても良い年齢なので、区切りという意味合いが大きい数字です。

このように巳年、とりわけ今年2025年は今後の世界の大きな転換点となりそうな予感が多々感じられます。

 脱皮と成長の年

「脱皮」ということで青蛇バージョンにカラーチェンジしてみました

蛇が脱皮を繰り返し成長する様子が「復活と再生」の象徴といわれています。だからこそ、巳年は十二支のなかでも進歩的なイメージが強いのです。

前項で述べたように、古いものから新しいものへ脱皮することで、「歴史上に残る出来事」が起きることが増えるのかもしれません。

これまでの「当たり前が打破され、新たな時代へと移り変わる」という意味では、前向きでワクワクするような年回りだと思います。

私は、巳年が西洋の「イースター」とも部分的に似ていると感じました。イースターでは卵を「復活と再生」の象徴になぞらえているからです。そして、蛇も産卵をする生物なので、象徴がもつパワーを二重に備えています。

『The Economic Times』によると、欧米における巳年「The Year on the Snake」を予測する特集記事でも、Wealth (富)、 Career (キャリア)、 Personal development (個人の成長)、 Transformation (変革)のチャンスに恵まれる1年であることが示されています。

巳年は、「復活と再生」ならびに「成長と変革」という進化のエネルギーに特化して、その成長が1年続くようなイメージなのだと思いました。

ポジティブな意味での「破壊と創造」にも期待し、素晴らしい年になることを楽しみにしています。

KASHU
KASHU

ちなみに、イースターラビットの「五穀豊穣」というイメージは、卯年のうさぎと共通します。

 金運財運の年

小判と和同開珎をモチーフに金貨をデザインをしました

脱皮を繰り返し成長する蛇をシンボルにもつ巳年は「金運」にも良い年といわれています。この「繰り返す」という現象が、お金がまわり続けることと共通するからだと思われます。

前項より、巳年には「物事が刷新される」イメージについて述べてきましたが、物事が動くことと、富や経済が動くことが連動する点が大変興味深いと思いました。

だから「蛇革」や「蛇のウロコ」デザインの財布が好まれるんですね! 蛇の抜け殻を大切に保管する人もいますよ。

KASHU
KASHU

今回のイラストでは、大胆に「金色の小判」という物理的なお金のモチーフを配置しました。これは「蛇=金運」というイメージがあり、硬貨を清める「銭洗い弁財天」も巳年や巳の日と関わりが深いからです。

いわば、小判や和同開珎によるキャッシュフローの表現ともいえます。例えば、何かにお金を投資することによって得られた対価や利益は、個人や会社を成長させます。

それを繰り返すことでより大きな世界的事業へとつなげていく願いも作品にこめられているのです。

 江ノ島神社の「弁財天」と蛇の伝説

有名なミツウロコマーク(北条氏家紋)は江ノ島の「蛇伝説」が由来とされる

本作のモチーフである蛇は、弁財天の化身といわれています。弁財天は元々、インド由来の水の神様です。七福神の一人でもあり、唯一の女神様である点が大きな特色です。

弁財天は日本でも重要な神様であり、弁財天を祭る日本三大弁財天の1つが江ノ島神社なのです。鎌倉時代、北条時政が子孫繁栄を願いに江ノ島を訪れた際、美しい女性の姿の弁財天に会ったという伝説があります。

願いを聴いたあと、弁財天は20丈ほど(60.6メートル)の大蛇に化身し、海へ帰っていったそうです。その際に「3枚の鱗」を地面に残していったのでミツウロコの家紋が創られたとのことです。

弁財天の降臨とともに海の底から現れたとされる江ノ島

他にも江ノ島という島が海から隆起すると同時に弁財天が空からやってくる「江ノ島縁起」という起源説の物語もあり、土地柄そのものが弁財天とは切り離せないレベルなのです。

さまざまなご利益をもつ弁財天ですが、今回は特に財宝運にフォーカスしました。まず、蛇の色を白くしたのは、いくつかの神社で希少な個体である白い蛇がほど「金運に強い」とされ、好んで祀られているからです。

本場である江ノ島神社では、肌の色に関わらず蛇を祀るそうですが、たしかに緑色の蛇だとありきたりに感じたので白蛇のイラストに決めました。

白蛇には「女神感」あるので、弁財天の雰囲気も醸し出されていると思います。

KASHU
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大黒天のもつ「打ち出の小槌」で作品のパワーを増強!

そして、本来は大黒天のもつ打ち出の小槌を拝借し、より願いを叶えるための雰囲気を強化した絵柄に仕上げました。梅の和文様が、一層豪華で妖艶なテイストのデザインになっているのもポイントです。「華やかさ」こそが弁財天の超・重要要素だからです。

☆今回ご紹介のイラストには、一部アニメーションエフェクトを加えたバージョンがあります。下記、旧Twitterの画面リンクより是非、再生してみてください。

Instagramバージョンはコチラです→fuwafuwa_legend

本日も最後までお読みいただき誠にありがとうございます!

KASHU

KASHU

横浜のイラストレーター。パズル誌のまちがい探し、県立公園のマスコット、ふわふわ生物LINEスタンプ、日本初の「役職NFT」等で活躍。コーヒー好き。

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